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修飾除外とwhy&so whatによるクリアなレポート

マニュアルに沿って書いても、文章にするとレポートがぐちゃぐちゃになり、長すぎたり短すぎることがある。また、言い換えがうまく思いつかないときもある。そうしたときに考えを整理する方法。

さらに、文のつなぎ方がわからないとき、レポート全体の話の流れをきれいにする方法。

 

*** 全体の流れ ***

 

1、修飾除外して主語と述語だけにする。

・主語がなければ(前の文の繰り返しになってもいいので)付け足す

・述語を合う形に変える

・主語と述語をできるだけ近づける

2、why&so whatの答えになるように考える。

・なんで?だから何?の疑問を修飾除外した文にぶつける。

・答えが出るようなら、さらに掘り下げて考える。付け足す。 

3、さらに除外した修飾部分だけについて、なるべく1文のようにまとめる。

文になり、述語があれば1、2を繰り返す。

4、説明を加え直す。

5、それでもわかりにくいならパラフレなどをする。

 

*** 具体的な手順 ***

 

例文(修正前の読みにくい・言っていることがイマイチわからない文)

 

 生徒に同様な価値観が芽生えれば、教師のことを専門的知識や道徳性を自分よりよく理解している人だと捉えることで「権威」が生じるが、勉強を作業として強要させられたと感じれば、価値観をそのまま押し付けることが、教師の意図とは別に画一化につながる。

 

0、準備として、テンプレ・ルールに従い文を分ける。

・1文の点「、」は2個まで。上の例文を2文に分ける。

A. 生徒に同様な価値観が芽生えれば、教師のことを専門的知識や道徳性を自分よりよく理解している人だと捉えることで「権威」が生じる。

B. しかし、勉強を作業として強要させられたと感じれば、価値観をそのまま押し付けることが、教師の意図とは別に画一化につながる。

 

1、主語と述語にする。主語がなければ付け足す。述語は多少長くとってもよい。

A. 「権威」が生じる。

B. しかし、価値観を押し付けることが画一化につながる。

 

2、whyの答えになり、so whatで戻るかを考える。

A. 「権威」が生じる。(why?なんで?)

→なぜなら生徒は教師を尊敬するようになるから。(why?なんで?)

→なぜなら生徒に同様な価値観が芽生えれば、教師のことを専門的知識や道徳性を自分よりよく理解している人だと捉えるから。

OK!! 逆にたどって戻るか確認!

生徒に同様な価値観が芽生えれば、教師のことを専門的知識や道徳性を自分よりよく理解している人だと捉える。(so what?だから何?どうなる?)

→生徒は教師を尊敬するようになる。(so what?だから何?どうなる?)

→「権威」が生じる。

 

B. しかし、価値観を押し付けることが画一化につながる。(なんで?)

→一見あるように見える理由が、ここの文には実はない。新しく考える必要がある。「勉強を作業として強要させられ…」は、はっきりした答え(理由や結果)になっていない。ただの修飾部分、付け足し。以降Bは省略。

 

3、修飾していた部分を切りとって、述語があれば修飾除外して、why。1、2を繰り返す。

Aのwhyでたどったときに長かった部分を見てみる。なるべく1文にまとめる。

生徒に同様な価値観が芽生えれば、教師のことを専門的知識や道徳性を自分よりよく理解している人だと捉える。

 

→生徒は、教師のことを専門的知識や道徳性をよく理解している人だと捉える。(修飾除外)

(なんで?)

なぜなら生徒に同様な価値観が芽生えるから。

→価値観が芽生えるから。(修飾除外)

  

注意)言いたかったことの本質的な流れは、so what と修飾除外のwhyで以下のようだとわかる。

生徒に価値観が芽生える

→生徒は教師のことをよく理解している人だと捉える

→生徒は教師を尊敬する

→「権威」が生じる。

 

注意)B文は新たに考えを付け足す必要があるので省略。

 

4、全て修飾除外したら、説明を改めて加え、修正する。 

価値観が芽生えるから。(このままでは、どんな価値観か、誰の価値観かよくわからない)

→生徒に、教師が持っている価値観と同じ価値観が芽生える。

 

5、必要に応じて分かりにくい文章はパラフレなど他の方法を使用する。

(例)生徒は、教師のことを専門的知識や道徳性をよりよく理解している人だと捉える。

 

→受け身替え。生徒と教師を入れ替える。

教師は専門的知識や道徳性をよく理解していると生徒に思われる。

 

→比較替え。誰よりよく理解してるか。

生徒は、自分よりも教師の方が専門的知識や道徳性について多くを知っていると考えるようになる。

 

→2文に分割してみる。

生徒は自分よりも教師の方が理解していると捉える。教師は高い専門的知識や道徳性を持っている。

→教師は高い専門的知識や道徳性を持っているため、生徒は自分よりも教師の方がそうしたものへの理解が深いと捉える。

 

*** 完成した修正案の一例(B文は省略) ***

標準バージョン

教師が持っている価値観と同じ価値観が、生徒に芽生えることがある。このとき、教師は高い専門的知識や道徳性を持つため、生徒は自分よりも教師の方がそれらへの理解が深いと捉える。こうして、生徒は教師を尊敬するようになり、教師の「権威」が生じる。

 

短いバージョン

教師と同様な価値観が生徒に芽生えるとき、生徒は教師の持つより高い専門的知識や道徳性に尊敬の念を抱き、そこに「権威」が生じる。

 

長いバージョン(もっと細かくパラフレを考えて説明を加えたもの)

「こういうことがたくさん知りたい」、「こういうかっこいい・立派な人でありたい」という生徒の目標が、教師の目標とと同じになったり、教師そのものなることがある。

このとき、生徒は教師のことを「自分の知りたいことをたくさん知っている人」、「かっこいい・立派な大人」だと思って信頼し、慕うようになる。

これによって、先生を上に見る状態(教師の威厳・権威)が生まれる。

 

・長短の調整は、修飾部分をパラフレ・再度修飾除外をする。