レポートのルール・テンプレ

レポート全体、段落、1文1文を書くルールとテンプレ。教職関連の共通科目は全てこれで。

注意:テンプレで使われているつなぎの表現(理由は、具体的には、など)は、あとで文章に合うように変える。また、応用例に書かれている内容自体は適当。そのまま写しても中身がないので、必ずテキストの参照を。

 

***レポート全体のルール(基本の形)***

下のテンプレに合うように、序論、本論、結論で書く。起承転結は書きにくいし、読みにくい。書き上げる順番は本論、結論、序論(結論の言い換え)。結論の言い換えを序論として最初に持ってくる。

 

<レポート全体のテンプレ>

(課題例:教育とはあなたとにとって何か述べよ。)

序論 教育とは、AAで、BBであり、CCだ。

本論 まず、AAである。理由はaaで、具体的にはa’a'がある。

   次にBBである。理由はbbで、具体的にはb’b'がある。

   さらに、CCである。理由はccで、具体的にはc’c'がある。

結論 以上からAA、BB、CCが、教育だ。           

 

<応用例>

(課題例:生きる力の育成について述べよ。)

今、必要な生きる力の育成とは、情報化リテラシーの育成、コミュニケーションを大切にする力の育成、職業に対する考え方の育成 である。

まず、情報化リテラシーの育成である。理由は インターネットの普及で情報を選別するのが難しくなったこと で、具体的には スマホ依存 がある。

次に、コミュニケーションを大切にする力の育成である。理由は 自動化・サービスの過剰 で、具体的には 家族以外と接触しない ことがある。

さらに、職業に対する考え方の育成 である。理由は シンギュラティ・AI による職業の高度化 で、具体的には レジ係のような単純作業はなくなる ことである。

以上から 情報選別 、 積極的交流 、 高度化する職業への対応 が、今、必要な生きる力の育成だ。

 

注)当然これじゃ少ない。 そこで理由や具体例には、次の「1つの段落のルール」を適用する。もう少し細かく、言い換えを繰り返して膨らませる。次の応用例では1つ目の要点「情報リテラシーの育成」を掘り下げる。

 

***1つの段落のルール(基本の形)***

「意見・要点のまとめ」、「理由か具体例」を1個ずつ(1文ではなくてもよい)書く。これを適応すると、意見のまとめ、理由、具体例、まとめの言い換え、のような形になる。ここではレポート全体の「理由」が段落の「意見・要点のまとめ」になっている。

 <段落のサンプル>

まとめ     AAと私は考える。

理由      理由はBBだからだ。

具体例     実際に、CCだ。

まとめ言い換え (このように) A'A' だ。

 

<応用例>

現代は情報過多 であり、情報を吟味する力が求められる と私は考える。

理由は インターネットの普及 により、ネット上でしか目にしない過激な発言が現れ、生徒たちの行動をSNSが変えたからである。

実際に情報が多すぎて、大人でも偏った情報なのか判断するのは難しい。また現に、他人の近況を気にしすぎ、生徒たちは スマホ依存 になっている。

(このように)情報はあふれており、情報について慎重に選び取る力が必要なのだ。

 

注)この応用例は、レポート全体の応用例の「情報リテラシーの育成」を掘り下げたもの。要点・意見のまとめは2つ、情報氾濫と情報取捨能力の必要性になっている。さらに内容を掘り下げて長くするなら、スマホ依存によって何が生じるのか、情報リテラシーがあると子供たちはどう変わるのか、どうして学校でそれを教育しなければいかないのか、などを述べなければならない。このように出てきた理由や具体例をさらに「まとめ」として扱い、それに疑問をぶつけて具体例や理由をさらにあぶり出していく。

 

***1文1文のルール(基本の形)***

 なるべく短く。「、」は2つまで。「、」をどうしても2つ以上使うなら文を2つに分ける。主語と動詞をなるべく近づける。

 

<1つの文のサンプル>

修正前

実際に大人でも、偏った情報なのか判断するのは、情報が多すぎて難しい。また現に、生徒たちは、他人の近況を気にしすぎ、スマホ依存になっている。

修正後

実際に情報が多すぎて、大人でも偏った情報なのか判断するのは難しい。また現に、他人の近況を気にしすぎて生徒たちはスマホ依存になっている。