レポート作成マニュアル

 どんなレポートでも同じ、書くときの流れ。

1、準備

2、本論

3、結論

4、序論(結論の言い換え)

を順番にやっていく。よくわからない人は本論ステップ6のテンプレ化、またはレポートのルール・テンプレを見てから準備を。

 

*** 準備、「仮の書き出し」とテキスト書き込み ***

1、課題をよく確認し、「仮の書き出し」をメモやテキストの余白に書いてみる。あとで結論に使う。

  課題が、xxについて述べよ。→仮の書き出し:xxとは(空白にしておく)である。

 

2、テキストを読む。課題の該当箇所・指定箇所だけを読む。テキストに書き込んで、疑問、課題の答えになりそうなところをマーク・書き込み、まとめられるところをまとめる。(書き込みには、消せるボールペンがおすすめ)テキストの読み方の工夫はこちらを参照。

 

*** 本論 ***

ブレスト、グルーピング、評価、サマライズ、ペアリング、テンプレ化、Why& So whatの7ステップ。

1、ブレスト(ブレインストーミング)。仮の書き出しを見ながら、テキストを読んで思ったこと、意見・要点をどんどん書き出す。

無地の紙を使用。箇条書きで、テキストの書き込みと新しい考えを書き出す。余白を使って整理、箇条書きした文を直していく。場合によっては絵や図を書く。文字は読めればOK、レイアウトは気にしない。

 

2、グルーピング。書き出した意見・要点を分類。

無地の紙を使用。分類して、同じ・似たものを近くにまとめて書き直したり、マーカーで色分けする。場合によっては大きめのポストイット使用すると効率がよい。

 

3、評価。仮の書き出しを見ながら、意見・要点を2−4つにまとめ、優先度の高いものを選ぶ。(3つが個人的にベスト)

項目を並べて眺める、似たものを1つにまとめられれば書き換えて少なくする。

課題やテキストと関連性が低いものは無視、色ペンなどでマークして除外しておく(一応保存)。

 

4、サマライズ。意見・要点のまとめを作る。理由・具体例をわける。

「まとめ」の文を作り出す。こうするべき(こうするのが必要)だ、こういうものだ、私はこういう考えで指導する、などの語尾に合わせる。まとめと混ざらないように、理由と具体例をわけておく。

 

5、ペアリング。仮の書き出しを見ながら、意見・要点のまとめ、理由・具体例を最低1つずつを、セットにする。なければ加える。

まとめに対して「理由・具体例」がないものには、どうしてそう言えるのか、1つの例 などを考えて付け加える。

逆に、具体的な点が書いてあるのに「まとめ・要点」がないものは、タイトルをつけるかのように考えて、まとめを付け加える。

 

6、テンプレ化。並べて、テンプレでつなぐ。

今までのものを1つにつなげると以下のようになる(あくまで1つの例)

 (序論からのつなぎ)意見のまとめ1

 1の理由

 (つなぎ)意見のまとめ2

 2の理由

 2の具体例

 (つなぎ)意見のまとめ3

 3の具体例

 

まとめとまとめの「つなぎ」には、以下を利用する。

まず、また、そして

最初に、次に、最後に

1つめは、2つめは、3つめは

1番目は、2番目は、3番目は  など。

 

7、Why & So What。掘り下げて論理を整理する。1つずつ「要点・まとめ」に対して、なぜ?他に例はない?かをもう一度考え、「理由・具体例」を整理して付け足す。または「理由・具体例」に対して、だからなんなんだろう?を考える。「要点・まとめ」に修正を加える。

次のように整理して、もう一度並べる。

 意見のまとめ1(改)

 1の理由A

 1の具体例A

 1の理由B

 1の具体例B

 

 

*** 結論 ***

意見のまとめ1、まとめ2、まとめ3を並べてうまく共通していれば、そのことを1文にまとめる。共通していない場合、論理が整理されていない可能性がある。本論7に戻る。以下はテンプレ。

「このように(以上のように)、まとめ1、まとめ2、まとめ3、である。

全部のまとめ(1文で) であると私は考える。」

 

*** 序論 ***

結論をなるべく「言い換え」。全く同じでなければ良いので、思いつかなければ無理に言い換えない。

課題が「まとめ」のみの場合、話への導入は特に書く必要はない(近年〜とかで、この文章では〜、など)。

テーマが広い場合、話への導入として、自分が書いたテーマに絞った部分について説明する(私は〜の理由から◯◯に着目した、など)。

言い換えについてはこちら。また、書店で下の書籍を参考に。

「本当の国語力」が驚くほど伸びる本―偏差値20アップは当たり前!

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕

 

 

*** 最終調整 ***

調整して削る、付け足す。「言い換え」や「修飾除外」すればできる。

大幅に文字数が足りないときは理由や具体例を追加する。